Rascals

完全に後追いのため、彼らの動いている姿を見たことは無い。
それでもソウルミュージックにインスパイアされたバンドは概ね好きなので音だけは聴いていて、一番好きなアルバムは2枚目のCollectionsです、と言えるくらいのファンではある。
先日YouTubeで当時のテレビ出演時の動画を見つけた。

この元気溌剌さ、というかしっちゃかめっちゃかさは凄いね。
のっけでギターのGeneがカフスをいじったりギターの具合を見たりするのでトラブル発生か?と色めきたつと、Felixがテンパったのか1小節早く歌に入り、1コーラス目は歌のかけあいがずれたまま。アイコンタクトが頻繁に交わされかなり危険な状態になる。しかしブレイクからブリッジでEddieのモンキーダンスが炸裂すると2コーラス目からは見事に立て直し、間奏ではGeneもステップを踏んで盛り上がりを加速させそのままTurn on Your Lovelightになだれ込んで熱狂のうちに終了。Dinoのドラムは終始やかましいくらいに鳴りまくる、というライブ慣れした勢いのある演奏だ。
Eddieのタンバリンやベルの捌き方やダンス、そしてやたらドカドカ目立つケレン味たっぷりのDinoのドラムスタイル(音作り)は、日本のグループサウンズにも影響を与えているのではないだろうか。あまり表立って影響を口にする人は見ないけれど。
あるいは同時代的な流行だったのかな?でもイギリスにはこういうアティテュードのバンドあんまりいないような。

もういっちょ。同じアルバム収録のI've Been Lonely Too Long。Dinoのドラムは控えめだけど、スタジオバージョンで入っていたホーンのパートをEddieとGeneのコーラスで再現するあたりが可愛らしい。

衣装が初期のユニフォームだ。

(2012.12.24 追記)
Mickey's Monkeyの動画はEd Sullivan Show出演時のもので、販売されている(iTunes Storeにもあった)ことから何度か削除されている。
現在のはこれ。

今回もたぶん消されるだろうけど、DailymotionVeohには残るはず。