Say It Live and Loud: Live in Dallas 08.26.68

JBのライブといえばLove Power Peace: Live at the Olympia, Paris 1971で決まり、なんて20年近く前の発売時点で決め付けてしまっていたのだけど、その6年後にさらに凄いのが発表されていたとは。
仕事のアンテナは低いけど、Good Musicへの感度だけは常に上げておかないといかんね。

このライブ盤は大量解雇前のMaceoやPee Weeといった古参のメンバーが在籍しており、当時のステージが円熟してメリハリの効いた構成になっていたのがよく分かる。御大の前説にMaceoの仕切りでTighten Upをやるのだが(7分も!)それが既に悶絶するほどかっこいい。Bootsy-Jaboなど目じゃないほど、Sweet Charles-Clyde(+Nate)のリズム隊のキレが凄い。
余談だが、Clydeのスネアの音とストロークを聴いてJSBXのRussell Siminsを思い出した。
そして13分近い尺のCold Sweat。Foundations of Funkに収録されたテンポ上げ気味の別バージョンを聴いてこの曲を好きになったのだが、このライブではさらにテンポアップしている。何よりベースのフレーズがBo DiddleyのRoad Runnerみたいで異常に耳に残る。そこにClydeの乾いてよく転がるドラムが乗ると極上のグルーヴになるのですよ。いわゆるご飯3杯状態。
とにかく聴き所いっぱいでアルバム1枚があっという間に終わる。これを聴き終えたいばかり難波から家まで遠回りしながら歩いて帰ってきたくらいですから。

(2012.12.8追記)
YouTubeでも音は公開されている。

アップした人によるとベースはSweet Charlesではなく本来はJimmy NolenとツインギターのAlphonso Kellumだそう。そう言われればブレイク前にMaceoが"Al!"と声をかけているようにも聞こえる。
確かにCold Sweatのくっきりし過ぎたようなベースはギタリストが弾いていると言われれば凄く納得する旋律と音色ではある。